Instagram、Twitter、Facebook…
日本のSNS普及率は約80%。ほとんどの方がなんらかのSNSを利用しています。
SNSという感覚は薄いかもしれませんが、YouTubeやLINEもSNSです。
SNSはお金をかけずにできる集客方法としても活用されていて、SNSを持っていないお店はいまや少数派です。
しかし、各SNSにはそれぞれ特徴があります。
・どの業種に向いているのか
・どんな見せ方が向いているのか
・どんな目的に向いているのか
という違いを意識してSNSを選べば、より効果の高いSNS運用ができます。
今回は、各SNSの特徴から目的に合った活用方法までわかりやすく解説します!
SNSの特徴まとめ
SNSとは、Social Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略称。インターネットを介して他人とコミュニケーションできるサービスです。
サービスに登録すると自分のページができるので、情報発信やメッセージのやり取りなどが可能になります。
投稿に「いいね!」やコメントをしたり、出会ったことがない人と友達になったり…と交流の幅がどんどん広がるので、個人利用ではもちろん、企業やお店の宣伝・集客にも使われています。
さまざまなSNSがありますが、まずはよく使われているSNSの特徴をまとめました!
「これやってみたい!」というものがあれば、各SNSについては後半で詳しく説明しているので、そちらをご覧ください。
国内 ユーザー数 | 約3,300万人 | 約4,500万人 | 約2,600万人 |
メイン ユーザー | 10~40代 | 10~30代 | 20~40代 |
主な 投稿形式 | 画像・動画 | 文章 or 文章・画像 | 文章 or 文章・画像 |
拡散範囲 | やや広い | 広い | 狭い |
特徴 | ビジュアル重視 ハッシュタグ(#)で検索 | 140文字までの短文SNS 拡散力が強い リアルタイムな話題が豊富 | 実名で登録 ビジネスで多く利用 |
投稿作成の 難易度 | 写真にこだわる場合、 やや難しい | 簡単 | 簡単 |
LINE | YouTube | TikTok | |
国内 ユーザー数 | 約8,800万人 | 約6,500万人 | 約950万人 |
メイン ユーザー | 幅広い世代 | 10~50代 | 10~20代 |
主な 投稿形式 | 文章 | 動画 | 動画 |
拡散範囲 | 狭い | やや広い | 広い |
特徴 | メルマガのように使える クーポン配布や ポイントカード制作可能 | 幅広いジャンルの動画がある 再生回数に応じて収益化可能 | 短尺の縦動画SNS 動画編集ができる |
投稿作成の 難易度 | 簡単 | 難しい | やや難しい |
知っておきたい、基礎用語
SNSには、SNSでのみ使われる特徴的な用語がいくつかあります。
各SNSの説明を読む前に知っておくと理解が早まるので、先に紹介しておきます。
※Instagram、Twitter、TikTokでよく使われている言葉です。
フォロー
「この人の投稿を読みたい」と思う相手を登録する機能です。
自分をフォローしてくれる人のことは「フォロワー」、お互いにフォローしあっている関係を「相互フォロー」と言います。
注目されている芸能人や政治家などは、当然フォロワーが多いです。
タイムライン
SNSにログインしたときに最初に開く画面で、自分がフォローしている人の新しい投稿がずらりと並びます。
フォローしている人が多かったり、ログインの頻度が低かったりすると、すべての投稿を見るのは難しくなり、「タイムラインを追いきれない」などと表現されます。
プロフィール画面
自分の過去の投稿が時系列に並ぶ画面です。
ホーム画面の内容は、フォロワーのタイムラインに表示されるという関係性です。
DM(ダイレクトメール・ダイレクトメッセージ)
1:1で、直接メッセージをやりとりする機能です。
誰からのDMでも受け付ける、自分がフォローしている相手からのみDMを受け付ける、など、やりとりの範囲は設定可能。Facebookでは「メッセンジャー」と呼ばれることが多いです。
ブロック
携帯電話の着信拒否のようなもので、関わりたくない相手が自分のアカウントにアクセスできないようにする機能です。
ブロックされた相手は、フォローやDMはもちろん、投稿を見ることもできません。
SNSの特徴と活用方法
ここからは各SNSについて詳しく説明します。
活用方法もあるので、実際に使う際にぜひ参考にしてみてくださいね!
写真・動画が主役「Instagram(インスタグラム)」
2017年には「インスタ映え(ばえ)」という言葉が流行語になったSNS。
写真や動画が目立つような作りになっており、視覚的に興味を引くものが好まれます。
通常の投稿以外に
・24時間で消えるストーリーズ
・ライブ配信
・短尺(30秒まで)の縦動画を作れるリール
・長編動画もアップできるIGTV
など、機能が豊富です。
投稿には「いいね!」やコメントができ、DM(ダイレクトメール)を使って1対1のやり取りもできます。
特徴
・#(ハッシュタグ)(※)を使って、目当ての場所やものを検索し情報収集するユーザーが多い
・”映える”写真(綺麗な写真・美味しそうな写真など)の人気が高い
・購買行動への影響力が強い
・通常投稿にURLを含められない
こんなビジネスにおすすめ
写真映えする商品・サービスを扱っている、以下のような業種におすすめです。
・飲食関係
・アパレル関係(アクセサリーも含む)
・美容関係(コスメ・美容院・ネイルサロンなど)
・旅行関係(ホテル・旅館など)
【関連リンク】Instagramについてもっと詳しく知る
拡散力が強い「Twitter(ツイッター)」
140字までという文字数制限がある短文SNS。
そのため、さらっと気軽に”つぶやく”ように発信できます。
全体的にゆるい雰囲気で、発信が他のSNSより多い傾向にあります。
テキスト(文章)だけでなく、画像や動画も添付可能。コメントや「いいね!」、直接メッセージをやりとりするDM機能もあります。
特徴
・リアルタイムな話題が豊富
・拡散力が強い
・匿名性が高い
こんなビジネスにおすすめ
リアルタイムな情報をどんどん発信したい方(セール情報や新商品の案内など)、ネタを発信しても許される自由な運営体制を構築できる方におすすめです。
どんな業種でも使いやすいのですが、写真を載せる必要がないので「形のないサービス」を扱っている業種にもおすすめです。
公式アカウントだと固いイメージをもたれがちですが、「親しみやすさ」を演出できるとフォロワーとのコミュニケーションがとりやすくなります。
“炎上”に注意しつつも、自由に運営するのをおすすめします。
【関連リンク】Twitterについてもっと詳しく知る
実名登録で確実な情報が得られる「Facebook(フェイスブック)」
今回紹介するSNSの中で唯一「実名登録」が必要なSNS。
オフィシャル感が強く、ビジネス関係で使う人やリアルな友達との交流目的で使う人が多いです。
ビジネスで使うなら、個人ページではなくビジネス用の「Facebookページ」を作ることになります。Facebook内に作るホームページのようなものです。
Facebookページの特徴
・実名、年齢、居住地などフォロワーの具体的な情報がわかる
・ホームページのURLや住所、電話番号、営業時間などの情報をページにひとまとめにして載せられる
・フォロワーが投稿する機能もある(投稿できないように設定することも可能)
こんなビジネスにおすすめ
Facebookは投稿できる文字数が最大60,000字。写真・動画・URLリンクにも対応しているのでたくさんの情報を発信したい方にはぴったりです。
フォロワーの投稿も許可すると、ファンサークルのようなコミュニティを作れます。
年齢層が比較的高くビジネス関係のユーザーが多いので、地方自治体や公共機関、セミナー関係などパブリックな発信が多い業種に向いています。
通販を始める予定のない、地元密着型の飲食店や美容室にもいいでしょう。匿名のフォロワーを多く抱えるより、Facebookで実名のフォロワーと交流するほうがリピーターの定着につながります。
【関連リンク】Facebookについてもっと詳しく知る
ユーザー数最多!「LINE(ライン)」
スマホを持っている人はほぼ使っているSNSがLINEです。
個人間のやりとりだけに使われるものと思われるかもしれませんが、「LINE公式アカウント」を作成すれば、お店からも発信できます。
ユーザーにお店のLINE公式アカウントを検索・友達に追加してもらえれば準備完了。
「タイムライン」機能があり、他SNSと同じように投稿もできます。
ただし投稿を見られるのは、友達に追加してくれたユーザーのみで、不特定多数には拡散されません。
特徴
・メルマガのように発信ができる
・予約やお問い合わせのやり取りをLINE上で行える
・ポイントカードやクーポンの発行が可能
※使用量により料金が発生します
こんなビジネスにおすすめ
友達追加してくれたユーザーに直接発信できるので、リピーター獲得の効果が高いです。
クーポンで集客できるので、飲食関係のほか、美容関系やクリーニング店など、一人客を主とする接客業で役立ちます。
【関連リンク】LINEについてもっと詳しく知る
うまくいけば収益化も!? 「YouTube(ユーチューブ)」
毎日たくさんの動画がアップロードされているSNSがYouTubeです。
テレビを見ず、YouTubeを見ているという人も増えてきました。
見る専門のイメージがあるかもしれませんが、発信も無料でできます。
長編の動画だけでなく、短尺の縦動画を作れる「YouTubeショート」も盛り上がりをみせているので、「動画制作は時間とお金がかかりそう」と考えていた人にもチャンスが広がっています。
特徴
・長編の動画をアップロードできる
・条件を満たせば収益化が可能
こんなビジネスにおすすめ
たくさんの情報を詰め込められるのが動画の魅力。文章や写真では説明が長くなりすぎて伝えられない!という方におすすめです。
また、他の人が知らないような知識があれば発信するネタに困りません。
・お店の味を自宅で再現できるレシピ
・自分でも簡単にできるヘアアレンジやセルフネイル
・ダイエットのための筋トレ
・英語のレッスン
など、視聴者が“動画を見ながら自分でできること”を発信していくのがおすすめです。
【関連リンク】YouTubeについてもっと詳しく知る
誰でも気軽に動画が作れる「TikTok(ティックトック)」
短尺の縦動画専門のSNS。
しっかり身構えて見るというより、暇なときに気軽にサクサク見られるのがポイント。
10~20代の間で流行していますが、だんだんと30~40代にもユーザーが増加中。
ユーザーの増加スピードがとても早く、注目されています。
特徴
・縦動画を撮影、簡単な編集ができるため誰でも気軽に発信できる
・短い時間でたくさんの情報を得られる
・海外の人にも届きやすい
こんなビジネスにおすすめ
SNS運用の担当者が、流行に敏感で新しいことに挑戦してみたい!と考えるタイプの方の場合におすすめ。遅れをとらずどんどん挑戦できる方が向いています。
また、動画のSNSをやってみたいけど、YouTubeは編集が大変そうで迷っているという方にも挑戦しやすいです。
【関連リンク】TikTokについてもっと詳しく知る
SNS、どれを選ぶ?
主流のSNSを6つ紹介しました。
「やってみたい!」「自分の店に合いそうだ!」というものは見つかったでしょうか?
すべて無料で始められるので、「とりあえず全部やってみるか!」と思った方は要注意。
SNSは更新し続けることが大切です。
いくつも一気に始めて使いこなせずに更新が止まってしまうより、できそうなものから少しずつ始めてきちんと更新するところからやってみましょう!
また、最初はフォロワーが少なく見てくれる人が少ないので、淡々と投稿しているだけではモチベーションが下がりがちです。
自分のお店に興味を持ってくれそうな人に自分から積極的にアプローチ(フォローする、いいね!やコメントをするなど)して、SNSならではの交流を楽しんでみましょう。