YouTubeを開いてインパクトがあるサムネイルがあると、ついクリックして見てしまいますよね?人気のYoutuberの動画には魅力的なサムネイルが多いかと思います。
サムネイルは動画を視聴してもらうきっかけになるので、とても重要です。
今回はサムネイルを作るのに最適なソフトを、動画事業部でデザイナーを務める筆者が解説していきます。
これから動画を作る方、サムネイルをもっとこだわりたいという方は是非ご覧ください。
YouTubeはサムネイルで決まる!?
YouTubeを投稿するにあたって、動画のクオリティはもちろんですが、同様にサムネイルもとても大事です。
2つの画像をご覧ください。
(2020年4/1〜2020年5/31)
(2020年6/1〜2020年7/29)
こちらは自社で運用しているYouTubeチャンネルで、6/1にサムネイルの変更を行い2ヶ月間のクリック率を測った結果ですが、クリック率4.5%からクリック率5.9パーセントと約1.4%上昇しました。
サムネイルのクオリティが高いとより多くのユーザーの目に止まり、クリックされるので再生数が自然と伸びます。
日本のトップユーチューバーのヒカキンさんもサムネイルに関する動画をあげており、力を入れていることが分かりますね。
動画の再生数を伸ばしたいなら、まずはサムネイルを改善してみるべきです。
サムネイルを作る際のポイント
サムネイルを作る上で気をつけるポイントを3つにまとめました。
トップユーチューバーのサムネイルもこれらの原則に基づいています。
人物(人の顔)を大きく配置する
人物が大きいと表情や行動が分かりやすいので、視聴者もつい気になり見たくなります。
上のサムネイル一覧でも、はじめしゃちょーが大きく写っている画像に目が行きませんか?
以下は、上段左から3枚目にあったサムネイル。
これは、一般的には良くないサムネイルです。
はじめしゃちょーのファンであれば「なんだろう?」「いつもと雰囲気が違う」と感じて逆に興味をそそられるでしょうが、先入観なしで上の一覧から風船をクリックしたくなりますか?風船だということもよくわからず、スルーしてしまうのではないでしょうか。
人物が大きいほうが、視聴者の興味を引きやすいのです。
正確に言うと「人の顔」ですが、上のサムネイル一覧でも、人の顔がちゃんと見えていて視線が合う写真にはつい目が行ってしまいますよね。
自分の体験に照らし合わせるとわかると思いますが、サムネイルを見てクリックするかどうかを決めるのは一瞬の判断。「つい目が行く写真」というのは、それだけで大きなアドバンテージがあると言えるのです。
文字は太く少なくする
サムネイルはホームにいくつも並んでいるので、文字を明るく太くして目立たせることが大事です。ヒカキンさんのサムネイルはどれも文字が大きく、文字数が少ないですね。
さきほどの段落でも書きましたが、サムネイルで判断するのは一瞬です。
文字を少なく・太くすることで、一瞬しか見られなくても頭の中に内容が入り、印象に残るようになるのです。
タイトルとサムネイルの文章を変える
タイトルとサムネイルは役割が違っており、タイトルは動画の内容をまとめたもので、サムネイルは視聴者の興味を引かせるものです。
視聴者はテキストのタイトルより、画像のサムネイルを先に見ます。サムネイルを見て興味を持った視聴者がタイトルを見ますが、その時に同じ内容だったらどうでしょうか?興味がより高まることはないかと思います。
タイトルとサムネイルの切り口を変えることで、視聴者の興味・関心が自然に高まり、視聴を後押しできます。
無料ソフトおすすめ3選
サムネイルはクリックされるための重要な役割を持っていることはお分りいただけたでしょうか?
クオリティの高いサムネイルを作り込むには画像編集ソフトが便利ですが、機能が複雑だったり、種類がありすぎたりして選びにくいと思います。
そこで仕事で実際にサムネイルを作っているデザイナー職の筆者が、操作難易度の「使いやすさ」、多くの編集や加工を可能とする「機能性」、これらをトータルした「おすすめ度」で解説していきますので参考にしてください!
ブラウザで簡単編集「Canva」
[対応:Windows,Mac,スマートフォン]
使いやすさ☆☆☆☆☆
機能性☆☆☆★★
おすすめ度☆☆☆☆★
ブラウザで操作するのでインストールが不要で、操作方法も簡単なのでとても使いやすく、個人的に無料ソフトの中で一番おすすめです。
機能面ではテキストの挿入・編集だけでなく、画像の色調補正機能も搭載しており、8,000点以上の無料テンプレートが使用できるのも魅力的です。
iPhoneとAndroidのアプリもあるのでスマホで簡単に編集することも可能です。
Canvaにはいくつかのプランがあり、有料のプロプランになると60,000以上のテンプレートが使えたり、無料プランにはないサイズ変更機能やローカルフォント(自分でダウンロードしたり、PCに初期から入っているフォント)を使えたりとさらに機能が増えます。無料で使ってみて「もっと使ってみたい!」となればプロプランに変えてみるのもありですね。
幅広い編集が可能「GIMP」
[対応:Windows,Mac]
使いやすさ☆☆☆★★
機能性☆☆☆☆★
おすすめ度☆☆★★★
無料でありながらも有料ソフトのPhotoshopに近く、幅広い編集が可能なソフトです。
多機能である反面、複雑な画面となっており使いやすさは低めです。
こだわりが強く、細かいところまで調整したいという方におすすめです。
テンプレート多数「Keynote」
[対応:Mac]
使いやすさ☆☆☆☆★
機能性☆☆☆★★
おすすめ度☆☆☆★★
Officeのパワーポイントのようなソフトですが、テキストの挿入・編集や画像の切り抜きなどの操作が簡単に行えます。
対応OSがMacだけとなりますが共同制作機能があるので、最大100人でオンライン同時編集することもできます。
iPadとApplePencilを使うことで直接書き込むこともできます。
有料ソフトおすすめ2選
無料ソフトを3点紹介しましたが、さらに多機能な有料ソフトをご紹介いたします。
高機能の編集ソフト「Photoshop」
[対応:Windows,Mac]
使いやすさ☆☆☆☆★
機能性☆☆☆☆☆
おすすめ度☆☆☆☆☆
Adobeが出している画像編集ソフトで、有料の中で一番のおすすめです。
画像を編集するための充分な機能が備わっており、プラグインなどで自分好みにカスタマイズすることもできます。
値段は2020年7月現在で月額約2,700円となりますが、PrimeProとAffterEfectを使っているAdobeCCに加入されている方は無料で使うことができます。
また、全てのサービスに学割があり最大65%OFFで購入することが出来るので、学生は非常にお得です。無料体験版もありますので興味があれば一度使ってみてはいかがでしょうか?
有料素材をそのまま加工できる「Shutterstock」
[対応:Windows,Mac]
使いやすさ☆☆☆★★
機能性☆☆☆☆★
おすすめ度☆☆☆★★
Shutterstockは有料素材を販売しているサイトですが、購入した画像をブラウザ上でそのまま編集することができます。
有料素材は人物や風景の画像だけでなく、そのまま使えるデザイン済みのテンプレートもあるので、組み合わせることですぐにオリジナルのサムネイルを作ることが可能です。
ただ月額料金は6000円(画像10点)~となっており、値段が高めなのでおすすめ度は低めとなります。
まとめ
今回はサムネイル作成ソフトを有料と無料に分けて紹介してみましたが、いかがでしたか?
様々なソフトがあるので自分が使いやすいソフトを探してみるのがいいかと思います。
いきなり有料のソフトはハードルが高いと思うので、まずは無料のソフトかAdobeCCに加入している方はPhotoshopを使ってみてはいかがでしょうか?
これらのソフトを使ってよりクオリティーの高いサムネイルを是非作ってみてください。
こちらの記事でカスタムサムネイルの設定方法を解説しています。