2021年8月30日、KDDI株式会社は自然災害や新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている多くの加盟店を支援するため、キャッシュレス決済サービス「au PAY」の決済手数料の無料キャンペーンを2021年10月1日から2022年9月30日まで1年間延長すると発表しました。
キャンペーンの延長による条件の変更はなく、契約の新規・既存、売上規模などの条件も問わないようです。
一方で、PayPayは10月1日から決済システムの利用料を有料化すると発表しています。
お店を利用する消費者にとって手数料は関係ないので、PayPayをやめるお店が少なければPayPayのシェアはほとんど揺らがないでしょう。無料期間を1年延ばすとはいえ、決済手数料はPayPayの1.6~1.98%よりも高いので、お店にとって乗り換えのメリットはそれほど大きくはありません。
しかし、auがキャンペーン展開などでauユーザー以外を大量に取り込み、PayPayからauPayに乗り換える/auPayを新規導入するお店が増えれば、形勢に影響を与える可能性もあります。
この対照的な発表によりキャッシュレス決済の動向がどのように変化するのか、今後も注視していく必要がありそうです。