昨今、常に若者の話題の的となるYouTube。
そんなYouTubeで活動を始めたいと思っている人は少なくないはずです。
しかしいざ活動を始めようにも、
「どんな機材が必要なのか?」
「どの機材が自分の活動に向いているのか?」
といった判断は、初心者には非常に困難です。
そこで今回は「何が必要か」「どんな活動に向いているか」に焦点を当てながら、機材について解説します。
筆者イチオシの機材も紹介しますので、ご期待ください!
おすすめ機材[撮影編]
まずはYouTubeで活動していく中で編集の際に最低限必要な「カメラ」「三脚」「マイク」の3つの機材をご紹介します。
カメラ
実写メインのYouTuberにとっては必需品ですし、使用用途によって向き不向きも機種ごとに大きく差が出るためカメラ選びは一番慎重にならなければなりません。
以下はすべてマルチジャンルに対応できますが、説明では特におすすめのジャンルを紹介しています。
①ミラーレス一眼カメラ LUMIX GH5
多くの有名YouTuberが使っている人気の高いこちらのカメラ。Panasonicのミラーレス一眼、GH5です。
一眼系のカメラはそもそも写真を撮るためのカメラなので、他の機種だとそもそも動画を撮る機能がなかったり、撮れても熱暴走で電源が落ちたり、ビデオカメラと種別されると関税がかかるため30分以上録画出来なかったりするのですが、GH5はその心配が無く一眼特有のキレイな画のまま動画を撮ることができます。
録画時間も30分をすぎると自動的に次の録画に切り替わるため、30分毎に録画を止めて撮影し直す必要もありません。
参考価格:178,480円(ボディのみの値段)
【気をつけるべきポイント】
・片手で持つには少し重い
・取り扱いが難しい
・管理が難しい(デリケート)
・動画撮影をするとバッテリーの減りが早い
【向いているジャンル】
・美容 (綺麗に背景がボケて化粧品や人物が映える)
②Panasonic HC-VZX990M-W
ビデオカメラの利点は長時間録画が可能なことと、一眼と比べて操作が簡単で誰でも扱えることです。
それに加えて、片手で持つことを想定しているため小さくて軽く、手ブレ補正機能も強力で移動しながらの撮影にも向いています。
参考価格:75,680円
【気をつけるべきポイント】
・一眼ほど綺麗な映像は撮れず、凡庸な質感の動画になる
【向いているジャンル】
・外撮影が多いチャンネル
③GoPro HERO7 Silver
このカメラはアクションカメラというタイプのカメラです。
アウトドア撮影に特化したアクションカメラの中でも、GoProのHEROシリーズは手のひらサイズで軽量、防水防塵で頑丈なため、水中や山などで荒い扱いをしても問題なくキレイな映像を撮れます。
参考価格:32,000円
【気をつけるべきポイント】
・細かい調整が出来ないためトークシーン等で使うメインカメラとしては向かない
【向いているジャンル】
・スポーツ (一人称目線で撮影可能)
・キャンプ (土や水に触れても大丈夫!)
三脚
三脚は、定点から画角を固定して撮影をするには必須の機材となります。
三脚は高価なものから安価なものまで様々ですが、注意すべきポイントは積載重量と高さです。
①Velbon EX-540
こちらのVeldon EX-540Nはカメラがすぐに取り外せるクイックシューや水平器などの撮影に必要な機能が備わっており、値段も安いためコスパがよく入門機としておすすめの三脚です。
積載重量も2kgなので、重めの一眼カメラ等でも問題ないです。
参考価格:6,625円
最大高: 156 cm
最低身長: 49 cm
重量制限: 2 kg
【向いているジャンル】
・定点撮影の多いジャンル全般
②Veldon EX-547
先に紹介したものと同じVeldonの三脚ですが、こちらは特殊グリスと独特な丸い可動部によってカメラの角度をなめらかに動かすことができるため、定点から動き回る被写体を撮影するケースに活躍します。
参考価格:16,795円
最大高 :160 cm
重量制限: 2 kg
【向いているジャンル】
・スポーツ
③MOZA AirCros
こちらは三脚ではないのですが、ジンバルといってカメラに取り付けて撮影することで手ブレを抑えつつ自動で水平を保ったりしてくれる便利な機材です。
また、こちらのMOZA AirCrosは重量1.8kgまで対応しており、重めの一眼カメラでも問題なく動作するパワフルなジンバルです。
参考価格:28,980円
動きの激しい現場でもキレイな画が取りたい人にはうってつけの機材です!
【向いているジャンル】
・マルチジャンル
・スポーツ
・実写映像作品
マイク
”歌ってみた”等の歌系動画を投稿する人にとって、自分の歌声を収録するマイクはカメラよりも重要視される機材だと言えます。
マイクには「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2種類があります。
ダイナミックマイク→丈夫、感度が低い、安価
コンデンサーマイク→湿度や衝撃に弱い、感度が高い、高価
またこういったマイクを使用するには、マイクから拾った音をパソコンへ送るための「オーディオインターフェース」というものが必要になります。
さらにコンデンサーマイクの場合はマイクに電力を供給するための「ファンタム電源」に対応していなければなりません。
それら点を踏まえて各種1つずつご紹介します!
①MPM-1000(コンデンサーマイク)
こちらのMPM-1000は筆者が最近愛用しているコンデンサーマイクで、なんと言っても安い!
コンデンサーマイクはダイナミックマイクと比べて高価で、最低でも10,000円は超えるのが相場ですが、このマイクは6000円弱で買えます。
また、しっかりキレイな音を収録でき、歌系の動画を撮る際の入門機としては申し分ない性能を発揮します。
参考価格:5,758円
【気をつけるべきポイント】
・衝撃や湿気に弱い
・基本的には固定して使う。手持ちはできない
・ファンタム電源対応のオーディオインターフェースが必要
【向いているジャンル】
・歌い手
・ゲーム実況
・ストリーマー
②audio-technica AT-X11 (ダイナミックマイク)
先に紹介したMPM-1000と同じく筆者が愛用しているマイクです。
あくまでも筆者の主観ではありますが、ライブや歌収録でも問題なく使えるクオリティの音質と頑丈さを兼ね備えながら、3000円前後の値段で買えてしまうという驚きのコスパは他のマイクと比べてもこれ以上のものはないと思います。
参考価格:2,800円
【気をつけるべきポイント】
・息遣いなど、コンデンサーマイクほど敏感に音を拾えない
【向いているジャンル】
・歌い手
・ライブパフォーマンス
・ゲーム実況
・ストリーマー
③Steinberg UR12(オーディオインターフェース)
最近はUSB入力のタイプも増えてきましたが、上記でも解説した通り、基本的にはマイクはオーディオインターフェースがないとパソコンに音を取り込めません。
また、コンデンサーマイクはファンタム電源に対応しているインターフェースでないといけません。
このUR12はもちろんファンタム電源対応で、操作が分かりやすいのが特徴。
他の機種はYouTuberが使わない機能が多く搭載されていることもあるので、シンプルでおすすめです。
参考価格:9,797円
【気をつけるべきポイント】
・入力が1つしかなく、楽器とマイクを同時に収録できない
・録音しながら自分の声を聞くための出力がイヤホンジャックではなくステレオプラグなので、必要であれば変換コード等を用意しなければならない
【向いているジャンル】
・歌い手
・ゲーム実況
・ストリーマー
おすすめ機材[編集・投稿編]
撮影が終わると、次はその動画を編集してYouTubeに投稿しなければいけません。そのためには「パソコン」と「編集ソフト」が必要になります。
パソコン
今はスマホだけで撮影、編集してYouTubeにアップすることもできます。
しかし、本格的にYouTube動画を作るなら、やはりパソコンが必要になります。
特に、録音が必要になるゲーム実況のゲームプレイ・録画や歌ってみた動画の制作では必須でしょう。
パソコンを選ぶ際に注目しなければならないスペックはメモリとグラフィックボードです。
詳細な説明は省きますが、代表的な編集ソフトPremier proを販売しているAdobe社から”推奨スペック”が公開されているので、これを参考にパソコンを選ぶと良いでしょう。
RAM(メモリ):16GB以上
グラフィックボード:VRAM4GB以上
が必要最小スペックとされています。
しかし、家電量販店で売られているようなオフィス用パソコンでは必要なスペックに満たない場合がほとんどです。
ドスパラなどで、最初から用途に合わせて組み上げられたゲーミングパソコンを購入すると失敗しません。
①GALLERIA XA7R-R37
参考価格:209,980 円(追加オプション無し)
最新のグラフィックボードGeForce RTX 3070 8GBを搭載しており、Adobe Premier Proの必要最小スペックを大幅に上回る高スペックなパソコンです。
この性能であれば4Kの重い動画素材でも比較的サクサクと編集をすることが可能です。
この性能であれば4Kの重い動画素材でも比較的サクサクと編集をすることが可能です。
メモリやストレージをカスタマイズして注文することができるので、初期設定で満足できない、妥協したくないといった人にもおすすめのものです!
②Monarch XH
参考価格:129,980 円
値段を抑えつつ、快適に編集ができるスペックのパソコンが欲しい方はこちらがおすすめ。
Monarch XHはグラフィックボードにGeForce GTX 1650 4GBを搭載しており、こちらもAdobe Premier Proが必要最小としているスペックを上回っているため、フルHDなどの大きすぎない標準の動画素材であれば問題なくサクサク編集できます。
編集ソフト
撮影した動画をYouTubeに投稿する前に、いらないシーンをカットしたり字幕を入れたりするために編集をしなければなりません。
もちろん、編集をするには編集ソフトが必要となります。
①Adobe Premier Pro
公式サイト:業界最先端の動画編集ソフト | Adobe Premiere Pro
参考価格:2,480円/月
YouTuberやテレビ業界、映画業界に至るまで幅広く使われている業界標準といっても差し支えのない定番の編集ソフトです。
最近公開され話題になっているシン・エヴァンゲリオン劇場版もこのPremier proで編集されているそうです。
公式から出ているチュートリアルも分かりやすく、細かい部分まで自分で制御でき、サードパーティー製のプラグインで機能を拡張できるので、動画編集にこだわりたい人におすすめです。
【気をつけるべきポイント】
・慣れるまで時間がかかる
【こんな人におすすめ】
・細かい演出などを自分で作りたい
・編集で他のチャンネルと差別化したい
②Filmora
公式サイト:【公式】動画編集ソフトFilmora X新登場(Win&Mac対応)
参考価格:無料(有料版あり)
このFilmoraはとにかく操作が簡単で、編集したことがない人でもすぐに慣れることができるソフトです。
また、エフェクト等のプリセットが豊富で難しい操作を必要とせずお洒落な動画が簡単に作れてしまいます。
【気をつけるべきポイント】
・エフェクトの細かい調整ができない
・エフェクトを使うほどに、他のFilmoraを使っているチャンネルと似た編集になる
【こんな人におすすめ】
・編集を全くやったことない
・簡単にお洒落な編集がしたい
まとめ
今回はYouTuberの撮影においての必需品を中心に、どのジャンルの活動に最適な機材なのか解説しつつ筆者のおすすめ機材をご紹介致しました。
冒頭でも解説した通り、YouTuberの活動ジャンルは多岐に渡るため、ジャンルごとに機材に向き不向きがあります。「とりあえず人気のものを」と安易に選んでしまい、実際使ってみると自分の活動には向いておらず大失敗、なんてことはよくある話です。
(それはそれで動画のネタになって良いかも知れませんが・・・)
これからYouTubeで活動しようとしている方は、当記事を参考に最初の難関である機材選びを突破し、自分に合った機材でより質の高い動画作りに取り組んでいただければ幸いです!