今回はYouTube動画を編集するに欠かせない「ジェットカット」という編集技法を紹介いたします!
動画の無駄な箇所をカットするだけでしょ?と軽く見られがちな編集技法ですが、実は特にYouTube動画において、「ジェットカット」は最重要なポイントなんです!
そんな大事な編集技法を上手に使いこなせるようにいくつかの使用例を交えて解説いたします。
ジェットカットとは
皆様はジェットカットと聞くと頭にどんなことを思い浮かべますか?
YouTubeをよくご覧になられる方や編集をしたことがある方なら
「テンポよくカットすることでしょ?」
「会話の間をカットすることでしょ?」
など、なんとなくのイメージが頭に浮かぶかと思います。
実は今回紹介するジェットカット、皆様がぼんやりと思い浮かべたイメージで……
ほとんど正解なんです!笑
ジェットカットは動画のテンポを良くするために、会話の間などの不要箇所をカットする編集技法のことです。
ジェットカットに大事なのは「使い分け」
前述の通り、動画の無駄な要素をカットするジェットカット。
皆様お気付きの通り、理屈としてはとっても簡単。
だけど実はとっても奥が深いのです!
例えば先ほどの例でも、「えーっと」を残すだけでちょっとゆるい雰囲気が出そうだなということがわかるでしょうか。
ジェットカットは扱い方を少し変えるだけで全く異なる演出をすることが可能で、シーンや素材に合わせて変化を持たせると、グッと動画の仕上がりが良くなります!
今回は筆者がよく使用するジェットカットの種類を4つ紹介するので、まずは記事でそれぞれの違いを楽しみ、動画素材や演出に合わせて使い分けていただければと思います!
今回は弊社が運営しているYouTubeチャンネル「たかしのお花畑」の撮影素材をお借りして色々なジェットカットを試していきたいと思います!
ゲイバーやお花屋さんを経営するたかしさんと、お店のスタッフあさとさんのやりとり。お花造り対決をする動画の冒頭場面となっております。
基本的なジェットカット
まずは、余計な間や言葉に詰まっている箇所をカットした“基本的なジェットカット”バージョンをご覧ください!
良くも悪くも普通ですね笑
たかしさんとあさとさんのやりとりを何の違和感もなく、シンプルに見られるという利点があるかと思います。
スピーディージェットカット
続いては派手なネタを取り扱うYouTuberに良く使われるタイプのジェットカットです。
演者が完全に喋り終わる前にカットを入れることで無理やりテンポを加速させています。
その性質上、非常に取扱注意なジェットカットです。
大雑把に作業してしまうと演者のセリフが聞き取れなくなったり、雑な印象を受ける仕上がりになってしまいます。
演者のセリフを注意深く聞いてカットを行えば、大幅に尺を短縮出来てさくっと見られる動画に仕上がります!
間を生かすジェットカット
続いてはカットを多用する箇所とカットしない箇所を分けたジェットカット。
急にカットを入れない箇所を作ることでその場の雰囲気や間を生かすことが出来ます。
話は詰まっているけど、その空気感そのものが面白い時などに使うと有効的です。
ジェットカットのデメリットとして演者の個性が削がれてしまうということが挙げられるのですが(会話の間合いや「えっと」などの口癖も個性の一部だということです)、この方法を使うと、動画全体としてはテンポが良く、随所でしっかりその場の空気感や演者の個性が伝わるバランスの良い仕上がりになります。
ひとりに喋らせるジェットカット
こちらは今回紹介する中で一番使う機会が少ないジェットカットです。
演者が複数いるときに、一人の発言のみピックアップしてそれ以外はカットしていく手法。
一人で喋っているように見えるので演者の勢いや熱意を強く演出する事ができます。
ただ、自分勝手に喋っているようにも見えるので動画の企画や演者のキャラクターに合っているか注意が必要です。
例えば普段温厚なキャラクターの演者にこのジェットカットを使ってしまうと、「この人優しそうで好きだったのに、今回はちょっとうざいな・・・」と思われてしまうかもしれません。
簡単ジェットカット講座
「そもそもジェットカットってどうやるの?」という方のために、ごく簡単ですが説明を付けておきます。
この画像で使っているソフトは「Adobe Premiere Pro」ですが、まずは無料ツールを探してみるのもいいと思います。
まとめ
このようにジェットカットと一口に言っても、ちょっとした匙加減で動画の印象は大きく変わります。
動画の種類に応じて使い分けたり、それぞれのジェットカットを組み合わせたりすることによって、動画の仕上がりのレベルが一気に上がるかと思います。
BGMや効果音、テキストのデザインなどに目が行きがちな動画編集ですが、特にYouTube動画においてはこのジェットカットがもっとも重要な要素と言っても過言ではありません。
あなたの動画編集に少しでもこの記事が貢献できたなら幸いです。
ジェットカットをマスターして、ぜひ自分だけの素敵な動画を制作してみてください!