2016年にInstagram(インスタグラム)の新機能として追加されたストーリーズ機能。
投稿されるストーリーズ数は2019年に700万件/日を超え、ビジネスでも多くの企業が利用しています。
しかし機能は知っているものの、投稿方法や仕様がわからず活用できていない企業もいまだに多いようです。
そこで今回は、ストーリーズの機能や投稿方法など解説します。
Instagramストーリーズ機能とは?
Instagramストーリーズ(以下:ストーリーズ)は通称「インスタストーリー」や「ストーリー」と呼ばれています。
通常の投稿と異なり、投稿が24時間で消えてしまうことが大きな特徴です。
またストーリーズはタイムライン(投稿一覧)には載らず、投稿者のアイコンをタップして見る仕様になっています。
ストーリーズが投稿されるとアイコンがレインボーカラーで囲われて、すぐわかるようになっていますよね。
通常投稿だとタイムラインに埋もれてしまいがちですが、ストーリーズだと目に触れやすく効率的に投稿をアピールできるため、企業での使用も増えています。
ストーリーズを利用するメリット
ストーリーズを利用するメリットは5つです。
気軽に投稿できる
通常投稿と違い、ストーリーズは24時間で投稿が消えてしまいます。
そのため、映えを意識した投稿よりも気軽な日常を投稿する人が多いです。
クオリティーを意識すると投稿頻度も減り気味になりますが、ストーリーズなら投稿頻度も増やすことができます。
通常投稿よりも見てもらいやすい
ストーリーズは通常投稿の3倍ほどインプレッション数が多いというデータがあります。
これにはストーリーズの特徴が大きく関係しています。
さきほども説明したように、ストーリーズはホーム画面から簡単に見ることができます。
さらに、ストーリーズの閲覧を始めると自動的に次のストーリーズが再生され、一人の投稿を見終わると次の人のストーリーズへ切り替わる仕様となっていおります。
面倒な操作をする必要がなく見られる気軽さから、ストーリーズだけを閲覧するユーザーが増えているのです。
また、Instagramのアルゴリズム上、通常投稿は新着順ではなくユーザーの興味を考慮して表示されます。そのためせっかくの投稿がフォロワーの目に触れないという事態も発生するのですが、ストーリーズは新着順に表示されるため、どのフォロワーにもまんべんなくアプローチできます。
フォロワーとのコミュニケーションがとりやすい
ストーリーズには「いいね」のボタンがありません。
ストーリーズの投稿に対しリアクションを行う場合、コメントや絵文字を送る必要があり、それはダイレクトメール(DM)で届きます。フォロワーと1:1のコミュニケーションを取るきっかけになりやりやすいのもストーリーズのメリットのひとつです。
閲覧履歴が残ることも特徴で、誰がよく見てくれているのかを把握することもできます。
ファンサービスができる
通常投稿と違い、ストーリーズは閲覧制限ができます。
Instagramの「親しい友達リスト」を利用し、よくリアクションをしてくれるフォロワーやストーリーズをよく閲覧してくれるフォロワーなどに向け特別なストーリーズを配信することによりファンの育成ができるようになっています。
URLリンクを設置することができる(条件付き)
通常InstagramでURLリンクが設置できるのはプロフィールページのみとなります。
しかし以下の条件のいずれかを満たすと、ストーリーズにURLリンクを設置できるようになります。
公式サイトやオンラインショップへのリンクができるようになると、Instagram運用の効果も大きく上がりますね。
【条件1】フォロワー数が1万人以上
1万という数字が公式に発表されているわけではありませんが、フォロワーが1万人を超えるとストリーズにURLリンクを設置することができます。
【条件2】認証アカウントを取得
認証アカウントとはアカウントが本人と認定されると取得することができます。
有名人のアカウントの横に青色のチェックマークが付いているのが「認証アカウント」の証ですね。
ただ、この認証は一般人が取れるものではなく、有名人や有名企業でないと取得することができません。
具体的な基準は公表されていませんが、大企業でなければ【条件1】のフォロワー1万人を目指すのが現実的です。
簡単な条件ではないもののURLの設置ができるようになると、集客の大きな手助けになります。
条件を満たすためにしっかりInstagramを運用していきましょう。
ストーリーズの投稿方法
ストリーズの投稿方法は何通りかあります。
今回はよく使われる投稿方法を動画でご紹介します。
①ストーリーズの投稿画面を開く
ホーム画面上の「+」ボタンを押しタップし「ストーリーズ」を選択するか画面を右へスワイプするとストーリーズの投稿画面に変わります。
②写真か動画を撮影する or 選択する
画面下の丸いボタンがシャッターになっています。
一度タップすると写真の撮影、長押しをすると動画の撮影ができるようになっています。
動画の場合は最長15秒となります。
③ストーリーズに投稿する
左下にあるアイコンをタップするか、右下の「送信先」をタップし「ストーリーズ」を選択するとストーリーズへ投稿されます。
よく使う加工方法
撮影した写真や動画の加工はInstagramの醍醐味のひとつです。
操作も直感的に行えるようになっているので簡単に加工ができますよ。
ここでは、よく使用する加工方法を一覧でご紹介します。
その他の加工ツールは投稿を続けて徐々に覚えていきましょう。
■#(ハッシュタグ)や@(メンション)
投稿を絞り込んでもらうための#(ハッシュタグ)や、他のユーザーをタグ付けするための@(メンション)を追加できます。
■場所
撮影場所や店舗の場所を追加することで認知度を上げられます。
来店型の店舗経営をされている方は特に効果的です。
■テキスト
その時の気持ちや簡単な説明を画像に追加することができます。
■スタンプ
顔文字や矢印などを追加できます。
動くスタンプもあるので、投稿で目立たせたいところに使用する場合が多いです。
■アンケート
2択のアンケートを追加することができます。
アンケートを利用すると、ユーザーのニーズを知ることができます。
ストーリーズを削除する方法
ストーリーズの削除はストーリーズ再生画面から簡単に行えます。
削除したことがフォロワーに通知されることはありませんが、削除すると元に戻すことができません。
削除したいストーリーズの再生中に右下の「…(その他)」をタップし「削除」を選択すると削除完了です。
ストーリーズをもっと活用!
やや上級編ですが、ここまで使いこなせるようになるとInstagramをより有効活用できます。
7つの投稿モードを使い分ける
ストーリーズではテキストのみで投稿できる「タイプモード」や投稿画面のレイアウトを分割することができる「レイアウトモード」など5つのモードが利用できます。
この機能を理解しておくと投稿の幅が広がりますのでぜひ覚えておいてください。
■タイプ
写真や動画を使用せず、テキストだけで投稿を行うことができます。
重要な情報などを発信する時などに有効なモードです。
■Boomerang(ブーメラン)
撮影ボタンを押すと10連写で撮影され、再生と逆再生を繰り返す撮影モードです。
■レイアウト
投稿画面を2〜6分割できる投稿モードです。
■Superzoom(スーパーズーム)
通常の撮影モードでもズームできますが、この機能を使うとBGMに合わせて勝手にズームしてくれます。
■ハンズフリー
セルフタイマーを使って撮影ができたり、長押しせずに動画の撮影できたりする機能です。
撮影ボタンを長押しするとセルフタイマーが作動し、3秒後に動画の撮影が開始されます。
撮影ボタンを一度タップすると動画の撮影が始まり、もう一度タップすると停止されます。
動画撮影は15秒で自動的に止まります。
■マルチキャプチャ(※)
顔や物、声などを認識してARエフェクトが自動で追加されるモードです。
■デュアル(※)
スマホのインカメラとアウトカメラを同時に撮影できるモードです。
※2020年12月時点:Instagramのバージョンによっては機能追加されていない場合があります。
ハイライトへ投稿する
ハイライトとは正式名称「ストーリーズハイライト」と呼ばれるInstagramの機能の一つです。
ストーリーズハイライトと言うように、投稿したストーリーズを24時間経過後も残しておくための機能です。
ストーリーズを再生中に右下の「ハイライト」をタップしグループ名を記入もしくは、既存のグループを選択するとハイライトに投稿されます。
なお、ハイライトは過去のストーリーズからも作れます。
プロフィール画面右上のハンバーガーメニューから「アーカイブ」をタップします。
すると投稿したストーリズの一覧が表示されます。
その中からハイライトに追加したいストーリーズを選び、「ハイライトに追加」をタップすると完了です。
特定のグループ(親しい友達)のみに公開する
不特定多数の人に見て欲しくないストーリーズを投稿する際に使用するのが「親しい友達」リスト。本来はその名の通り、よりプライベートな投稿をするために使う機能です。
しかし企業アカウントであれば、よくコメントをくれる人やストーリーズの閲覧率が高い人を「親しい友達」に登録し、その人たちにしか見られない投稿をすればファンサービスができます。
「親しい友達」リストはプロフィールページの「設定」から「プライバシー設定」へ進み、「ストーリーズ」から編集できます。
まとめ
Instagramのストーリーズは多彩な加工ツールや機能が備わっています。
ほとんど使用したことがない人にとって、初めは理解するのに苦労するかもしれません。
ただ、ストーリーズをうまく活用すると企業ブランドや認知度の向上につながります。
少しずつでも理解するため、まずは1つストーリーズの投稿を行ってみましょう。
また、現在はライブ配信や2020年8月に追加された新機能「Reels(リール)」も注目されています。
Instagramの最新情報についていくのは大変ですが、せっかく運用するなら徹底的に使いこなせるようにがんばりましょう!