WordPressでブログを運用していくのに絶対必要なのがサーバー。
使い勝手の悪い無料サーバーから高機能の有料サーバーまで、さまざまな会社がサーバーを提供しています。
「そもそもサーバーって何?」という状態では、選び方すらわからないかもしれません。
でも、各社それぞれに特徴があるので正解にたどり着くのは意外と簡単なのです。
今回はサーバーの基礎知識と店舗ブログの運営に最適なサーバーについてわかりやすく解説します。
そもそもサーバーとは?
サーバーという名前は聞いたことあるけど実際どんなものなのか、どんな役割を果たしているのか、知らない方も多いと思います。
実際、私も今の仕事に就くまでは知りませんでした。
サーバーというのは「インターネットを介して、みんなが利用するプログラムを動作させるためのコンピューターのこと」です!
イマイチイメージがわかない……。
もっと簡単に言うと、「ブログやホームページを置く場所」のことです。
居酒屋や飲食店にある、ウォーターサーバーやビールサーバーと似ています。
来店していただいたお客様にお水やビールを提供するためにお水やビールを溜めておく容器と思ってください。
提供するのがお水やビールなのかデータや記事かの違いです。
お水やビールを提供するには、まずサーバーが必要ですよね?
それと同じで、ブログを作る前にサーバーを準備する必要があるのです。
サーバーを選ぶポイント
サーバーのイメージは湧いたかと思います。
では、サーバーを選ぶポイントはどこでしょう?
「費用」「性能」「セキュリティ」「サポート」にわけて解説していきますね。
費用
サーバーの金額は月額0円~月額4,000円ほどです。
と金額を聞くと、
「無料のサーバーがあるなら無料のほうがいいじゃん」「費用は安ければいいや」と考える方もいるかと思います。
しかし、店舗ブログに無料サーバーはおすすめできません。
「ダメ!」と断言したいくらいです。
なぜ無料がダメかというと
無料サーバーがダメな理由
①容量が少ないことが多い。
②回線速度が遅いことが多い。
③強制的に広告が表示されるサーバー会社もある。
④サポートが弱いことが多い。
⑤独自ドメインが取得できないサーバー会社もある。
⑥他のサーバーへの引越し(移管)作業が難しい。
などといった理由が挙げられます。
お店を魅力的に紹介したいのに、ブログの閲覧の邪魔になるような広告が表示されたり、写真の投稿数を気にしたりするのは嫌ですよね。
そして、一番大変なのが⑥。
現時点では引越しなんて想像もつかないと思いますが、無料サーバーでブログを作ったあと上記のようなデメリットに嫌気がさして「やっぱり有料に変えよう」と考える人は実はものすごく多いのです。
しかし、新規契約に比べて引越しは作業量も多く、難易度も高くなります。また、店舗ブログはURLを安易に変えられないので、無料ブログをやめて有料で最初から作るというわけにもいきません。
そして自分では無理だから…と業者に頼むと、サーバー代どころの出費では済まないのです。
「無料だから」「安いから」で判断するのはやめましょう。
性能
性能におけるチェックポイントは「容量」と「転送量」の2つです。
①容量
容量とは、サーバー内に保管できるデータ(ブログの文章・画像など全て)の量です。
大きめの画像を入れてブログをアップしても1記事500KBほどしか使いません。
毎日大量に画像をアップする予定がなければ、こちらは20GBあれば十分でしょう。
なお、動画はサイズが大きいのでYouTubeにアップした動画をリンクすることをおすすめします。
②転送量
転送量とは、サイトのデータを保管しているサーバーとサイトを閲覧する端末(PCやスマホ)の間でやりとりされる転送データの合計のことです。
サーバーから端末へ送る転送データが「下り」、端末からサーバーへ送るデータが「上り」で、性能面で重要なのは下りの転送量です。
サイトにアクセスされるたび、ページごとにデータが端末へ転送されるので、
・アクセスされる端末数
・1ページあたりのデータ量
に比例して転送量は増えます。
つまり、転送量の上限が低いとアクセスが集中したときにサイトが表示されにくくなったり、画像をたくさん掲載したページの表示が遅くなったりします。
そして、サイトが表示されないとせっかく来た読者を逃してしまうことになります。
そのため、転送量に余裕のあるサーバーを選ぶことが重要になります。
店舗ブログであれば20GBあれば十分でしょう。
※1GBで1,000PVくらいまでの同時アクセスに耐えられます。
セキュリティ
サイトの改ざんや不正アクセスを防ぐためのセキュリティ対策はもちろん大切です。
セキュリティ対策には「暗号化」という処理が必要で、専門用語で「SSL化する」と言います。
サイトがSSL化しているかどうかは、サイトのURLで判断できます。
・SSL化していないサイト:「http://~」
・SSL化しているサイト:「https://~」
ちなみに、Google ChromeやSafariなどの主要なブラウザでは、非SSL化リソースをブロックする仕様を強化しています。
SSL化の何たるかを正確に理解する必要はありませんが、「SSL化は必須である」と覚えておいてください。
サポート
レンタルサーバーを選ぶ際、サポート体制がしっかりとしていることも重要です。
サーバーを利用していると「メールが使えないようになった」「ブログサイトにアクセスできなくなった」「読み込み速度が異常に遅くなった」など解決方法のわからないトラブルが起きます。
その際、電話やメールで問い合わせができてサポートを受けられると早急に解決ができます。
私自身、メールが使えなくなって自力で調べても全くわからなかった問題が、問い合わせによってあっさり解決したという経験があります。すぐ、メールが使えるようになったので助かりました。サポート体制は、始める前に思っていた以上に重要だと思います。
店舗のブログ運営におすすめのサーバーは?
写真をたくさん投稿したい場合と最小限の費用で運用したい場合にわけて解説していきます。
写真をたくさん投稿したい場合
先ほど紹介した通り写真をたくさん投稿したい場合は「容量」が多いレンタルサーバーを選びましょう。
その場合Xサーバーがおすすめです。
最大容量が400GBと写真をたくさん投稿しても十分すぎる容量です。
最小限の費用で運用したい場合
費用は最小限に抑えたい。
そういった方には、ロリポップ!やさくらがおすすめです。
・ロリポップ!は250円/月~
⇒詳しくはロリポップ!公式HPをご確認ください。
・さくらは524円/月~
⇒詳しくはさくら公式HPをご確認ください。
と低価格ですが容量や転送量やサポート体制も十分です。
迷ったらロリポップ!
いろいろお話してきました。
でも、Xサーバーかロリポップかの判断もつかないという方には答えをズバリお伝えします。
弊社には優秀なエンジニアがいます。
彼に「よくわからないときはどのレンタルサーバーにしたらいいの?」と質問しました。
その答えは「ロリポップ!」でした。
なぜかというと・・・
ロリポップ!の理由
・WordPress対応OK
・SSL対応OK
・電話サポート体制OK
・スタンダードプランの場合500円/月と料金が安い
・容量が多い
・転送量も多い
・プランも多く自分にあったプランが選べる
・HP情報が多い
など
以上の理由だからだそうです。
企業ブログならやはり安全第一。
実績十分だけど高すぎないロリポップ!にしておけばとりあえず大丈夫とのことです。
移転や増強の可能性も想定しておこう
有料サーバーに決める場合、途中で別のサーバー会社に引っ越す(移転する)想定はないと思います。
しかし、もしかしたら、
・サーバー会社が倒産してしまう
・サーバー利用の条件が大幅に改悪される
・めちゃくちゃお得なサーバー会社が登場して移転したくなる
・ブログが大人気になって最初の契約プランでは転送量が追い付かない
ということもあり得るかもしれません。
ですから、移転や増強(プラン変更)の可能性は一応頭に入れておきましょう。
細かく意識すべきことはありませんが、プラグイン(拡張機能)をたくさんインストールしていると移転は大変になります。
また、サイズの大きい画像が大量にある場合もダウンロードやアップロードに時間がかかります。
大量のアプリをやみくもに入れて、写真も撮りっぱなし、ダウンロードした資料もほったらかし……というスマホを機種交換するのが大変なのと同じですね。
サーバー内のデータを最小限で整理してあると、いつ何が起きても安心です。
まとめ
WordPressに最適なサーバーについてお話してきました。
ここまでご紹介してきた「費用」「性能」「セキュリティ」「サポート」この4つのポイントを押さえておけば大丈夫です。
サーバーが決まったら、次はドメイン(URL)の取得ですね。
ブログ完成までもう少し準備が必要ですが、がんばってください!