非代替制トークン(NFT)の売買プラットフォーム「OpenSea」にて、システムのバグを悪用し一億円相当のNFTが不当な価格で購入、転売されていることが発覚しました。
被害総額は現在のNFTの市場価値に換算すると合計で100万ドル(約1億1300万円)にものぼるとのことです。
NFTの売買は自動で行われ、売り手が提示している金額で買い手が購入するシンプルな仕組みとなっています。
売値を高い価格に再設定する場合に発生したバグ。正規の手段とは異なる方法で価格の再設定を行なったことでバグの発生が確認されています。
これによってAPIを悪用して変更前の売値で購入することができてしまい、一部のユーザーによって市場価値にして一億円相当のNFTが格安の価格で購入されました。
このバグはスマートコントラクト(ブロックチェーン上で自動的に契約を行う仕組み)と、OpenSea上のUIに提示されるNFTの情報が一致しないことが原因で発生するとのこと。
2021年12月31日にはこのバグは発見され、その後もユーザーから指摘されていたものの、OpenSeaはこれについて言及しておらず、今回の騒動に発展しました。
NFTの売買のプラットフォームにおいて、欠陥的とも言える今回のバグ。
これに対しOpenSeaはどういった対応を取るのか、今後に注目です。