2021年8月30日、楽天グループ株式会社はブロックチェーン技術を活用した「NFT」(Non-fungible Token:非代替性トークン)の事業に国内で参入すると発表しました。
サービス名は「Rakuten NFT」。提供開始は2022年春の予定です。
Rakuten NFTのサービスは、主に以下の2つです。
①マーケットプレイス
スポーツや、音楽、アニメをはじめとするエンターテインメントなど様々な分野におけるNFTを購入したり、ユーザー同士で売買したりできます。
決済には楽天IDを使用でき、楽天ポイントを貯めたり、使ったりすることも可能になる予定です。
②販売サイトの構築
IPホルダー(デジタルコンテンツの知的財産権所有者)は、ワンストップでNFTの発行、および販売サイトの構築が可能です。ブロックチェーンなどの専門知識や開発技術は必要ありません。
さらに、ユーザーが商品購入等の使用条件を満たすと景品としてNFTを獲得できるなど、楽天が運営する他のサービスと連動した活用も可能になる予定です。
2021年4月にはエイベックス・テクノロジーズ(エイベックス子会社)、6月には電通、7月にはヤフー株式会社と、大手企業が続々とNFT事業に参入を発表しています。
今回の参入発表で、楽天が掲げた「NFTの民主化」が今後さらに進むと予想されます。
【参考】NFTとは
Non-fungible Token(非代替性トークン)の略で、偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータのこと。
ブロックチェーン上で発行および取引され、改ざんが困難でデジタルデータに価値を持たせることが可能。代表例としてビットコインなどの仮想通貨がありますが、最近はデジタルアート、ゲーム、マンガなどの分野で所有者を明確にする、固有の希少価値を持たせるといった形で活用されています。