2021年8月10日、Instagramは不適切なコンテンツから利用者を守るための新機能を追加したと発表しました。
※以下は、2021年8月17日に情報更新された内容です。
今回、Instagramが発表した新機能は以下の3つです。
・コメントやDMリクエストを簡単にブロックできる抑制機能
・嫌がらせに対する警告の強化
・DMやコメントのフィルタリング機能を強化
個別に説明します。
コメントやDMリクエストを簡単にブロックできる抑制機能
フォロワー以外のアカウントや最近フォロワーになったばかりのアカウントからのコメントとDMを一時的に制限する機能です。期間は1日~4週間まで任意で設定でき、その期間は、制限されているコメント・DMは承認するまで表示されません。
これは、クリエイターや著名人の方たちからの、知らない人から突然大量にコメントやDMが届く、という報告から生まれた新機能です。
例えばスポーツ選手が国際大会で活躍し、コメントやDMが一時的・爆発的に増えた場合などの利用が想定されていますが、機能自体は世界中のInstagram利用者に提供されています。
嫌がらせに対する警告の強化
不適切なコメントへの警告機能は以前からありましたが、さらに強化されました。
今までは複数回そのようなコメントをした人にのみ警告が表示されていましたが、今後は初回から表示されるようになります。
警告の効果は非常に高く、警告が表示された後に利用者がコメントを修正するケースは1日に45万件にも上ります。
DMやコメントのフィルタリング機能を強化
Instagramは2021年4月に、コメントやDMリクエストに含まれる不適切なコンテンツから利用者を守る非表示ワード機能を実装しました。
①不快なコンテンツの非表示
②言葉のカスタムリストの管理
①はInstagramの判断で非表示にする機能、②は利用者が非表示にしたい言葉をカスタマイズする機能です。
今回追加で発表されたのは、以下の3点。
・この機能が今月末までに世界中で使用可能になること
・①に「他のコメントを非表示にする」という機能が追加されたこと
・①の判断のためのリスト(不適切な言葉やハッシュタグのリスト)は拡張、アップデートされ続けること
「他のコメントを非表示にする」は、英語では「Hide More Comments」。より多くのコメントを非表示にするという意味合いで、不適切な可能性のあるコメントがより多く非表示になります。
これらの機能は、プライバシー設定の「非表示ワード」の設定からON/OFFできます。
まとめ
虐待や嫌がらせなどの根絶は、システムの制限だけでは難しいかもしれません。しかし、Instagramは業界、政府、NGOなどと協力して嫌がらせやヘイトの撲滅に努めていくとしています。またこのような機能は、プラットフォームの責任として、他のSNSでも増えていくことでしょう。