YouTubeは2021年7月20日、視聴者が直接クリエイターにお金を支払う新機能「スーパーサンクス(Super Thanks)」を導入したことを公式ブログで発表しました。
現在はベータ版で一部のクリエイターのみ使用可能となっていますが、徐々に拡大されていく見込みです。
視聴者が直接クリエイターにお金を支払う直接課金型のサービスは、
- チャンネル メンバーシップ
- スーパーチャット
- スーパーステッカー
に続き、スーパーサンクスで4つ目となります。
スーパーチャットやスーパーステッカーはライブ配信中やプレミア公開時限定で課金するサービスだったのに対し、スーパーサンクスは通常の投稿動画に対して課金するサービスです。
2USDから50USDまでの4つの価格帯から課金額を選択でき、スーパーチャットのようにメッセージとセットで送信するとコメント欄にハイライト表示されます。
個別の動画への課金機能であることから、「気に入った楽曲のMVにスーパーサンクスを送る」「有益だと感じたセミナー動画や解説動画にお礼としてスーパーサンクスを送る」といった課金も想定されます。
今までの直接課金機能は「チャンネルのファンによる課金」を前提としていましたが、スーパーサンクスは「動画への評価としての課金」という意味合いが強いため、ファンとの直接交流を目的としないクリエイターにも収益の可能性が広がります。
必ずしもチャンネル登録者数の増加を狙わなくてもよくなるので、1本の動画にだけ注力するハイクオリティなコンテンツの登場も予想されます。一方、“バズ”だけを目的としたクオリティの低いコンテンツ(流行の話題を取り入れただけ、炎上ありきの企画等)も増えるかもしれません。