新型コロナウィルスの感染拡大により、急遽テレワーク(在宅勤務)へ移行する企業が増えました。
十分な準備もなく在宅勤務を命じられた方の中には、ノートパソコンの画面の小ささがストレスになっている人も多いでしょう。
数週間ならともかく、終わりが見えないと快適な仕事環境を整備したくなりますよね。
「できれば大きいモニターで作業したいけど、いざ購入するのは考えてしまう」、そんな方は、まずはテレビを外付けディスプレイとして使ってみませんか?
この記事では自宅のテレビを外付けディスプレイとして繋ぐ方法をわかりやすく解説していきます。
外付けディスプレイとは
パソコンの画面を外部表示できるモニターのことです。
パソコンを外付けディスプレイに接続する場合、2つの表示方法を選択できます。
・複製
パソコン本体(メインディスプレイ)と同じ内容を外付けモニター(サブディスプレイ)に表示
・拡張
複数台のディスプレイ(パソコン+外付けモニター)を1つの大画面として表示
「複製」「拡張」ともに外付けモニターの大画面で作業できることがメリットです。
テレビを外付けディスプレイとして使う
外付けディスプレイを購入する場合、画面の大きさや解像度により一万円〜数十万円ほどの購入費用がかかってしまうのですが、ご自宅のテレビを使うと大きくコスト削減できます。
接続方法について説明していきます。
接続前に確認すること
まずはあなたのパソコンとテレビの接続端子を確認してください。
双方にHDMI端子がついていれば問題ありません。
2006年以降発売のテレビにはほとんどHDMI端子がついているのですが、パソコンに関してはHDMIがなく、「D-sub」や「DVI-D」のみ搭載されているものがあります。
また、MacBookなど最近のノートパソコンにはUSB Type-Cしか端子がついていない機種も多くあります。
テレビ | |||||
HDMI | D-sub | DVI-D | USB | ||
パソコン | HDMI | ① | ② | ③ | × |
D-sub | ② | ④ | ⑤ | × | |
DVI-D | ③ | ⑤ | ⑥ | × | |
USB | ⑦ | ⑧ | × | × |
パソコンとテレビの端子を確認してください。
上の表に合わせて必要な変換器やケーブルを以下から確認できます。
必要な備品はリンクしていますので、そのまま購入も可能ですよ。
①の場合
・HDMI接続ケーブル
②の場合
・D-subからHDMIへの接続ケーブル
③の場合
・DVI-DからHDMIへの接続ケーブル
④の場合
・D-sub接続ケーブル
⑤の場合
・D-subからDVI-Dへの接続ケーブル
⑥の場合
・DVI-D接続ケーブル
⑦の場合
・USBからHDMIへの変換アダプタ
・HDMI接続ケーブル
(両方必要)
⑧の場合
・USBからD-subへの変換アダプタ
・D-sub接続ケーブル
(両方必要)
⑦⑧についてですが、パソコンのUSB端子からテレビに接続する場合、変換アダプタと接続ケーブルを両方用意しなくてはいけません。
パソコンに「HDMI」「D-sub」「DVI-D」のいずれかがついていれば、そちらを使うほうが簡単で安上がりです。
また、MacBookやSurfaceなどに見られる「USB Type-C」は直接HDMIに接続できるこちらがおすすめです。
テレビに付いているUSB端子について
ここで「テレビに付いているUSB端子って何に使われるの?」って思う方もいらっしゃるかと思います。
以下のように利用することが出来ます。
- 外付けハードディスクと繋いでテレビ番組を録画する
- デジタルカメラやUSBメモリをつないで動画や写真、音楽を楽しむ
- モバイル機器(スマートフォンやゲーム機)の充電をする
パソコンとテレビの接続方法
準備したケーブルでパソコンとテレビを接続すると、自動的にテレビが外付けディスプレイとして認識されます。
ただし、まれに「画面が真っ暗のままで反応がない」ことがあります。
念のためWindows、Macそれぞれの対処法のURLを載せておきます。
また、表示方法の初期設定はパソコンにもよりますが基本的に「拡張」です。
「複製」で利用したい方は以下の設定が必要となりますが、MacとWindowsで設定方法が異なります。
Macの場合
1.設定画面を開き「ディスプレイ」を選択する。
2.赤枠「配置」をクリックし、青枠「ディスプレイをミラーリング」をクリックする。
以上でパソコンの画面がテレビの画面に複製されます。
Windowsの場合
1.キーボードの「Windowsキー」と「P」キーを押す。
上画像のようにポップアップが出ます。
2.ポップアップが出るので、上画像赤枠「複製」をクリックする。
以上でパソコンの画面がテレビの画面に複製されます。
まとめ
この記事ではテレビを外付けディスプレイとして繋げる方法について解説しました。
このブログを書いている2020年5月現在、残念ながら新型コロナウィルスの収束はしばらく先のように感じます。
テレワークを継続する会社も多いと思いますので、コストをかけず作業効率をあげる、テレビに繋いだ外付けディスプレイの活用もご検討ください。