突然会社のTwitterアカウントを運営することに…
でもフォロワーの増やし方なんて分からないし、企業のアカウントでむやみにフォローやメンションはできないですよね。
とはいえフォロワーを買うわけにもいかないので、難しいところです。
今回は、フォロワーが少ない時から実践できるTwitter運用のコツを解説!
SNS以外の業務も抱える方におすすめの投稿予約ツールも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Twitterのフォロワーを増やすメリット
そもそもフォロワーを増やすとどのようなメリットが生まれるのでしょうか?
まず、より多くのユーザーの目につくというメリットが思いつきますよね。しかし、フォロワーの数の利点というのはそれだけではありません。
フォロワー数が多い=多くの人がそのアカウントに興味がある
と捉えることができるので企業アカウントとしての信頼感やTwitterにおける権威性も上がります。
しかし、闇雲にフォロワー数を増やせばいいわけではありません。
フォロワーを増やす目的を明確に
そもそもなぜTwitterを使うのか、そしてなぜフォロワーを増やすのか。
その目的を明確にすることでツイートの内容や運用方法は変わってきます。
あなたはTwitterを利用して、どのような結果を得たいですか?
例えば、
・自社の商品を宣伝し知名度・売り上げを上げる
・顧客とより近い距離で接する
・ホームページや商品紹介ページへのアクセスを増やす
など、ある程度具体的な目標が必要になります。
「なんとなくSNSが大事そうだから…」といった曖昧な始め方をしていては、運用方法を迷ってしまいます。
明確な目的を定めることによって、ターゲットやツイートの内容も練りやすくなりますよ。
詳しい内容については次のテーマで解説していきます。
フォロワーを増やすためにやるべきこと
Twitter運用の目的が決まった後に、どのように運用していけばいいかを解説します。
Twitter運用の基本
まずは基本的な部分からです。
プロフィールを充実させましょう
まず大事なのは、プロフィールです。下の画像をご覧ください。
この中でも特にヘッダー画像(背景画像)、プロフィール画像(円の部分の画像)、プロフィール文は初期設定のままにはしてはいけません。
写真は企業であれば会社のロゴマークや写真など、何かしらシンボルになる物があるかと思われますのでしっかりと設定してください。
Twitterを担当する方が名前を名乗るならその方の写真でもいいかもしれませんね。
プロフィールの文章は、150文字まで設定可能です。書ける内容があれば全部使い切ってもかまいませんので、どのような企業のアカウントなのか分かりやすく書いてみてください。
例えば、
「創業〇〇年、△△で有名な□□社の公式アカウントです。このアカウントでは弊社の新着情報のお知らせ、また日頃お客様から頂いている質問にお答えします。リプライにもお応えしますのでお気軽にお送りください。」
というように、会社の情報と何を発信するのかを明記しておくと分かりやすいですよね。
発信内容は企業ごとに異なりますが、アカウントの立ち位置は明確にしましょう。
また、Twitterのプロフィールでは場所やウェブサイト、生年月日を設定できます。
場所の欄には会社の住所(詳細に入力することが会社の方針に沿わないならば県名のみ、などで対応しましょう)、ウェブサイトの欄には会社のホームページや誘導したいサイトのURLを記載しましょう。
ただ、生年月日の入力には2点、注意が必要です。
- Twitterには年齢制限があり、13歳以上でないと利用できない
- Twitterの開始日に13歳未満だとアカウントがロック(利用できない状態)される可能性が高い
会社の創業日や新サービスのリリース日を入れたくなるかもしれませんが、未成年になってしまうような日付の入力は控えるのが無難です(13歳というルールも変わるかもしれないため)。
また、現在は生年月日から13年以上経過していたとしても、アカウントを作成した日が13歳未満になるような日付である場合も入力は控えましょう。
以上のことを踏まえて、プロフィールを充実させましょう。
ターゲットを決めましょう
ツイートをする前に、ターゲットを決めましょう。
先ほど、フォロワーを増やす目的を定めることをおすすめしました。それは、このターゲット選定にも関わるからです。
例えば、あなたの企業アカウントの目的が商品の売り上げアップの場合。
そのアカウントで「フォロー&RTで現金プレゼント」のようなキャンペーンを実施してフォロワーの数だけ増やしたとします。
果たして宣伝している商品の売り上げは上がるのでしょうか?
答えは、「上がるかもしれないが、ほぼ上がらない」です。
運よく誰かが興味を持ち買ってくれる可能性はありますが、大多数のフォロワーはあなたの商品に興味もなければ購入意欲もありません。
大切なのは届けたいユーザーを定め、そのユーザーが必要とするようなツイートをすることです。
あなたの会社の業界・商品に興味がある人に響くツイートをしていきましょう。
とにかく不特定多数のユーザーに見られたい!という目標ならばターゲットを限定する必要はないですが、ある程度の軸は定めることをおすすめします。
固定ツイートを設定しましょう
固定ツイートは、プロフィールのすぐ下に設定できる大事なツイートです。
プロフィールを見に来たユーザーが最初に見るツイートになるので、最も見せたいツイートを固定しましょう。
例えば、会社の新商品が発売されたことを知らせるツイートや、見てほしいサイトのURLが記載されたツイートなど、重要なものを選んでください。
また、今までで最も多くの人に見られた人気ツイートを固定しておくのもひとつの手です。
過去のツイートがどれくらい見られたかチェックしましょう
自分のツイートの「ツイートアクティビティを表示」をクリックすると自分のツイートの表示回数、リンクやプロフィールのクリック数を確認することが出来ます。
表示回数やクリック数が多いツイートの書き方や内容を真似することや、ツイートの数が増えてきた後にもっと読みやすくリライト(書き直し)することで、更に良いツイートを作りましょう。
ターゲットに響くツイートとは
では、具体的にどのようなツイートをすればいいのか解説します。
有益なツイートをしましょう
有益なツイートとは、「あなたが知っていて、ターゲットが知らない(もしくは知りたい)情報」のツイートを意味します。
例えば、
商品を宣伝するアカウントの場合
- 新商品の情報
- 商品の効果的な使い方(食べ物ならアレンジした食べ方なども有益)
- その商品だけが持つ魅力
ホームページ、ブログ、動画に誘導するアカウントの場合
- 新しい記事・動画の更新情報
- 楽しめる見方
- わかりやすいまとめ
など、会社目線での商品の情報だけでなくユーザー目線での有効な使い方や情報を入れてツイートすることで、「有益なツイート」かつ「有益なアカウント」になります。
一方的に情報を知らせるツイートは売り感や堅苦しさを感じさせるため、頻度は少なめにしましょう。(1日1~2ツイートなら問題ないです。)
親しみやすい文章にすることで売り感を減らせることもあるのでユーザーに寄り添った書き方をしてみるのも手です。
口コミを引用リツイートしましょう
引用リツイートやリツイートは企業によっては許可が下りない場合もあるかもしれません。
ですが、ユーザーの生の声を自分のツイート一覧に表示させるというのは大きな効果があります。
ご自身の経験から想像してみてください。
あなたに欲しいものがある時、ネットで調べることもあるかと思います。
例えばブログで商品の比較記事を見たり、Amazonや楽天で値段を調べたりしますよね。
そこで、口コミを見るのではないでしょうか?
その後、買うか否かを判断しませんか?
つまり人が物を買いたい時、多くの人は企業や公式HPの情報だけではなく、同じ顧客である他人の意見を見て判断するのです。
一般ユーザーがツイートしたあなたの商品や会社に関する口コミを、リツイート・引用リツイートすることによってあなたのプロフィールに口コミが並ぶことになるのです。
口コミツイートは、Twitterの検索欄で会社や商品の名前を入れて検索すれば探すことができますので積極的に行いましょう。
ただ、口コミが全く生まれないという場合はこの方法は使えないので、別の手段を取るか、商品や会社自体の価値を上げることに注力すべきです。
インプレッション(表示回数)を増やすためのコツ
最終的に多くのユーザーに購入や閲覧をしてもらうためには、当然より多くのユーザーにツイートを見てもらう必要があります。そのためにできる工夫を紹介します。
効果的な頻度・時間でツイートしましょう
ツイートは多すぎても少なすぎても効果は薄まります。
頻度としては1日4~15ツイート程度でかまいません。
何度も同じアカウントがタイムラインに現れるとフォローを外される(リムーブされる)可能性が高まります。
また、投稿時間も工夫しましょう。こちらのグラフをご覧ください。
参考:PRTIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000022240.html)
参考:PRTIMES(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000022240.html)
これらのグラフは、株式会社AutoScaleがTwitter運用支援ツール「Cheetah」を用いて、ツイートが最もリツイートされやすい投稿時間帯を分析した結果です。
リツイート数のピークは平日が11時と15時、休日は12時と14時ということが分かりますね。
こういった時間を狙って投稿するのも拡散力を強めるためには効果的です。
11時は新着情報、15時はお得情報、など投稿内容までテンプレート化すると、更に運用の手間は省けますのでやってみてはいかがでしょうか。
また企業のアカウントなので、例えば
・ツイートは営業時間内のみ
・休日の投稿は予約した投稿のみ
・休日は企業アカウントで作業しない
・特定の人物しかログインできないようにする
など、リスクを回避するために独自でルールを設けるのも大切です。
就業時間外や休日もSNS運用に追われるのは一般企業では避けるべきなので、ある程度の線引きは必要になります。
140字を有効に使いましょう
1ツイートの最大文字数は140字です。なるべくギリギリまで使いましょう。
140字が多いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
もしURLやハッシュタグを入れたら、それだけでも文字数は一気に増えます。
伝えたい事を140字に収めるのはなかなか難しいはずですよ。
慣れてくれば無駄な言葉を省いた分かりやすいツイートが作れるようになり、作業時間も短くなります。
ツイートの意味が伝わるか不安な時は、他の社員の方に一読してもらうのも手です。
改行で目立たせましょう
ツイートの文章は改行可能です。より多くのフォロワーの目にとまるように、改行を使いこなしましょう。
行と行の間を空けて読みやすくし、縦の幅を大きく使うことでタイムライン上でのツイートの存在感を強めることができます。
しかし、大げさに改行する必要はありません、あくまでも読みやすくするということを意識してください。
画像で目立たせましょう
ツイートには画像を4枚まで添付することが出来ます。もちろん画質の良い画像の方がフォロワーの目に留まります。
ツイートの内容に関連する写真があれば積極的に添付してください。
おすすめの添付枚数は1枚から3枚です。
4枚だと添付画像がかなり小さく表示されて見にくくなるからです。3枚なら1枚目が大きく表示されるので一番見せたい画像を1枚目に添付することで目立たせることが出来ます。
また、ブログの記事やホームページのURLを記載した際、ツイートの下部に記事のサムネイル画像が表示されているのをご覧になられたことがあるかもしれません。あれはTwitterカードと言い、画像をクリックすると記事に飛ぶようになっています。
カードを表示させるには元サイト側での設定が必要で、設定しなければURLの文字しか表示されません。画像の添付でも同じような見た目になりますが、添付画像の場合はクリックしても記事には飛ばないので、カードの方が記事へ誘導しやすいでしょう。
但し、カードの場合は画像が1枚しか表示されないので、複数枚の画像を見せたい場合は画像添付してください。
流行に乗ったツイートをしましょう
その時々で流行(トレンド)に合ったツイートをするのも効果的です。
当時フォロワーが100人程度しかいませんでしたが、インプレッション(表示回数)は10,000を超えることができました。
フォロワー数が多いユーザーにリツイートされたわけではなく、当時の流行りのワード、つまりトレンドワードが入っていたのです。
詳しいトレンドの見方は「Twitterのトレンドとは?仕組みとビジネスでの活用のコツ」で紹介しています。
有名なユーザーのツイートを引用リツイートしましょう
フォロワー数が多いユーザー(芸能人や超大手企業は除く)のツイートや、人気のツイート(いいねやリツイートが多いツイート)を引用リツイートするのも効果的です。
そしてその引用リツイートに、会社の一員としてのあなたの意見を交えることが重要です。
なぜかと言うと、人気のユーザーやトレンドにただ共感することや、ありきたりな感想を述べるだけなら誰だってできるからです。
あなたの働いている業界・会社だからこそ思いつく意見がありませんか?
ツイートを見た人が「あ、そういう見方もあるのか」と思ってくれたら、あなたのアカウントにも興味を持ってくれそうじゃないですか?
そして更に大切なのが、あなたの引用リツイートを引用元のユーザーがリツイートしてくれるかどうかです。
先ほど口コミを引用リツイートすることをおすすめしました。
実際、これをやっている人は多くいます。例えば、自分が脚本した書籍に関するツイートを見つけたらリツイートする、など。
引用リツイートをすると、引用元のユーザーにも通知が届きます。
あなたの引用リツイートが引用元のツイートの補完になっていたり、新しい見解であったり、共感されるような意見であればあるほど、引用元のユーザーからしたら自分のツイートに対する素晴らしい「口コミ」とも言えるので、よりリツイートされる可能性は上がります。
リツイートされれば、引用元のユーザーのフォロワーにあなたのツイートが見られるので、表示回数が飛躍的に伸びます。
フォロワーが50人程度しかいないアカウントでも、1,000人以上のユーザーのタイムラインにツイートを表示させることすら可能だということです。
しかし、引用元のユーザーもひとりの人間です。リツイートしてくれるかどうか運次第です。
大切なのはたとえ反応がなくても続けることです。上手くリツイートされた時に、今度はそのツイートを活かしていけばいいだけですよ。
「そんなリツイートされるようなすごい意見なんて思いつかない!」って方は、無理に絞り出す必要もありません。
難しければ最初は共感するだけでもかまいませんので、色々試してみてください。
フォロワーを増やすときの注意点
フォロワーを増やす方法は、今回紹介した方法以外にも様々あります。
しかし、その方法が本当にあなたの企業アカウントの目的に則しているかどうかを見極める必要があります。
相互フォローアカウントでフォロワー数を稼ぐのはやめましょう
Twitterには、相互フォロー(お互いフォローし合うこと)を売り文句にフォロワーを増やしているアカウントが多く存在します。
そのアカウントをフォローすればあなたのアカウントのフォロワーの数も増えますが、当初の目的は達成できるのでしょうか?
フォロワーを増やすことを目的としているアカウントを持っているユーザーが、あなたの会社や商品に興味を持つのでしょうか?
もちろんフォロワーが増えにくくて苦労する初めの時期は、少しでも多く見せるために相互フォローを利用するのも手段のひとつかもしれません。
しかし、企業アカウントであるならばそういったユーザーはフォローしない方が印象は良いですよね。
企業としてのブランディングや公式としての信頼感は気にしておらず、フォロワーを増やすことのみが目的というアカウントならば、相互フォローアカウントは効果的です。
フォロワーの購入はやめましょう
インターネットで「フォロワー 買う」などと検索すると、フォロワーを買うことができるサービスや業者のサイトが出てきます。
しかし、絶対に利用するべきではありません。
もちろんアカウントの目的のためにならないというのも大きな理由のひとつですが、そもそもTwitterが公式ルールでアカウントの販売・購入を禁止しています。(参考:https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/platform-manipulation)
企業のアカウントに限ったことではありませんが、正しい方法でTwitterを利用しましょう。
便利な投稿予約ツール
Twitterを運用する上で非常に便利なツールがあります。それは指定した時間に自動でツイートしてくれるツールです。
ツイートしようとする度にTwitterを開いて内容を考えるのが面倒な方
ツイートをいくつかまとめて用意しておき、予約ツイートで済ませたい方
Twitter運用以外の業務に時間を使いたい方
このような方々には是非使っていただきたいツールです。
今回は、私が実際に利用したものの中からおすすめを2つ紹介します。
どちらも携帯用アプリも配信されているので、お使いのスマートフォンからもご利用いただけます。
Hootsuite
1.「Hootsuite」(https://hootsuite.com/ja/)
予約投稿が非常に分かりやすく簡単に使えるツールです。
複数のアカウントを管理するのに最適で、無料プランだと3アカウントまで登録可能です。
予約可能投稿数は同時に30個までなので、よりたくさんの予約投稿を作っておきたい方は有料プランを検討してみてください。
social dog
2.「socialdog」(https://social-dog.net/)
予約投稿はHootsuiteほど使いやすくはないですが、フォロワー分析が非常に便利。
無料版でも十分すぎるほどの分析をしてくれます。
アクティブでないフォロワーや、最近フォローを解除したフォロワー、こちらが一方的にフォローしているユーザーなど、細かく表示されます。
また、socialdog自体がフォロワー獲得のためのツールと謳っているので、一度使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はTwitterの企業アカウントにおけるフォロワーの増やし方を解説しました。
いくつか方法を紹介しましたが、いきなり全部やるのは難しいかもしれませんし、会社によっては許可が下りない可能性もありますよね。まずは会社や目的、またご自身に合った方法から試してみてください。
また、よほどの大企業でないかぎり制限された中でのTwitter運用ではすぐに結果は出ないので、上司にもSNSを理解してもらう努力をし、Twitterを続けることを小さな目標にしてみてください。
フォロワーを増やすというのはあくまでも手段であって本来の目的ではありません。また、TwitterなどのSNS運用も会社や商品を有名にするためのマーケティングの一部に過ぎません。最も重要なマーケティングは、良い商品・サービスを作り出すことなので、Twitter運用自体に悩みや疲れを抱える必要はありません。
今回学んだことを活かしながら、ぜひTwitterを楽しんでください。